「2日間、本当に終わった……」 「社会福祉、手応えがなくて不安で仕方ない」 「自己採点したら合格圏内っぽい。でも実技って何からやればいい?」
たす令和8年前期 保育士試験の筆記試験、4月18日・19日の2日間、お疲れさまでした。
この記事では、試験を終えた受験者のリアルな声、特に「難しかった」という声が多かった社会福祉の今後の対策、そして合格見込みの方向けの実技試験対策まで、受験経験者の目線からまとめています。
👤 この記事を書いた人
保育士・介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士の4資格を保有し、現在はグループホームのサービス管理責任者として働いています。保育士資格は自分で受験して取得した資格。仕事をしながらの独学だったので、試験後の「あの科目どうだったんだろう……」という不安な夜の気持ちは今でもよく覚えています。
2日間を終えた受験者の声
SNS(X)では試験終了後に #保育士試験 のタグに多くの声が集まりました。特に1日目の社会福祉はマニアックな問題が多かった様で試験のあり方を疑問視するポストもみられました。
【1日目:4月18日(土)の声】
【2日目:4月19日(日)の声】
2日目を終えた受験者からは達成感と安堵が入り混じった声が続々と。
まず言わせてください。あなたは本当によく頑張りました



ここで少し立ち止まって、受験経験者として伝えさせてください。
保育士試験の合格率は20%前後で推移しており、決して容易ではありません。受験者の多くが2〜3回受験して合格しているというデータもあります。
【2026年最新】保育士試験の難易度は?合格率から難しさを分析してみた| ReseMom
そんな試験に向けて勉強時間を作り、2日間の本番を走り切ったこと——それだけでものすごいことです。仕事をしながら、育児をしながら、それでも「保育士になりたい」という気持ちを持ち続けて試験会場に来た。その事実は、どんな結果であっても変わりません。



今夜はゆっくり休んでください。それだけでいい。明日からの話は、明日から!
【令和8年前期】社会福祉はなぜ難しかったのか
今回の試験でSNSで最も多く「難しかった」と声が上がったのが社会福祉です。これは今に始まったことではなく、社会福祉は保育士試験の中でも難関科目として知られており、専門的な対策講座でも独立して取り上げられるほどの科目です。
なぜ難しいのか。現場で働く福祉職の立場から言うと、理由は3つあります。
① 法律・制度の出題範囲が広すぎる
社会保障制度、生活保護法、社会福祉法、障害者福祉、高齢者福祉……現役の社会福祉士でも全部を正確に覚えているかと言われると怪しいくらい、カバー範囲が膨大です。法改正が出題に影響することも多く、最新の制度変更を押さえていないと解けない問題が出ることもあります。
② 「似ている選択肢」の罠が多い
社会福祉は選択肢の文章が似ていて、微妙な言い回しの違いで正誤が変わります。「この選択肢、どっちも正しそう……」と感じて迷わされる問題が多い。SNSで「答えを変えなきゃ良かった」という声が多かったのもここが原因です。
③ 「正答数指定形式」への対応
2024年後期試験から、問題文中に正答数が指定される方式に変わっています。「適切なものを2つ選びなさい」のように指定された数と違う数を選んでしまうと、それだけで不正解になります。 これに慣れていないと、問題を読み飛ばしてしまいミスにつながります。
パターン別:あなたが今すべきこと
自己採点の結果を踏まえて、それぞれの状況別にやるべきことをまとめます。
✅ パターンA:全科目合格圏内っぽい!→ 今すぐ実技の準備を始める
正答発表は6月2日ですが、実技試験は6月28日です。正式発表から実技試験まではわずか3週間半しかありません。解答速報の段階で合格できていそうと感じた方は、早めに実技対策を始めておくことが合格率を上げます。



実技対策の詳細は、この記事の後半で詳しく説明します。
⚠️ パターンB:1〜2科目だけ不安がある→ 発表まで動揺しない・発表後に後期プランを立てる
解答速報はあくまで各社の独自見解です。速報と公式正答が異なることはあります。今できることは何もないので、発表(6月2日)まで結果を待ちましょう。
万一不合格科目があっても、一度合格した科目はその年を含めて3年間有効なので、次の後期試験(10月)で不合格科目だけを再受験できます。
❌ パターンC:社会福祉を含む複数科目が不安→ 後期受験に向けて「社会福祉の対策」から始める
後期に向けての学習戦略は次のセクションで詳しく説明します。
【後期に向けて】社会福祉の具体的な対策法
社会福祉で苦戦した方、また後期受験を検討している方向けに、現場の福祉職・資格保有者の目線から対策を整理します。
① まず「出題の柱」を絞り込む
社会福祉の出題テーマは広いですが、頻出分野は決まっています。社会福祉では法律・制度の知識が必ず問われる一方、出題されるテーマにはある程度の傾向があるため、過去問を分析しながら勉強することで効率よく対策できます。
特に押さえるべき頻出テーマ:
- 社会福祉法・社会保険の基本的な仕組み
- 生活保護制度(要件・種類・実施機関)
- 地域福祉の推進と社会福祉協議会の役割
- 相談援助の技法(バイスティックの7原則など)
- 障害者福祉・高齢者福祉の関連制度
- 最新の法改正事項(こども家庭庁関連含む)
② 「正答数指定形式」を徹底的に練習する
「2つ選びなさい」「1つ選びなさい」の指定を必ず確認する習慣をつけることが重要です。過去問を解くとき、意識的に正答数を確認してから選ぶ練習を積み重ねましょう。これだけで取れるはずの問題を落とすことがなくなります。
③ 法改正の最新情報を必ず追う
子ども家庭福祉や社会福祉では、特に施行されたばかりの法改正が出題される可能性があります。経過措置(段階的に施行されるもの)のいつから完全実施になるかも重要なポイントです。
後期試験(10月)に向けては、試験の半年前くらいまでに施行された改正内容をチェックしておきましょう。こども家庭庁の動向、社会福祉法の改正内容などは特に要注意です。
④ 「理解→暗記」の順番を守る
社会福祉で一番やりがちなミスが「制度名を丸暗記しようとして混乱する」パターンです。法律の名前より先に「この制度は誰のためにあるのか、何を目的にしているのか」という背景を理解すると、細かい内容が格段に覚えやすくなります。
現場経験のある方は特に、自分の仕事に近い制度(障害者総合支援法、介護保険法など)から入ると理解のスピードが上がります。
【合格見込みの方へ】実技試験の対策を今すぐ始めよう
自己採点で全科目合格圏内の見込みがある方は、今週から実技の準備を始めてください。理由はシンプルで、実技試験まで約10週間しかないからです。
実技は3分野から2つを選択します。
| 分野 | 試験内容 | 合格ライン |
|---|---|---|
| 音楽 | 課題曲2曲を弾き歌い(ピアノ等) | 50点満点中30点以上 |
| 造形 | 当日発表のお題を色鉛筆で描画(45分) | 50点満点中30点以上 |
| 言語 | 昔話1つを3分間・素話 | 50点満点中30点以上 |
3分野の難易度に大きな差はないとされているため、得意な科目、あるいは本番で緊張せずに取り組めそうな科目を選ぶのがポイントです。
🎵 音楽を選ぶ方へ
課題曲はピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかで弾き歌いします。楽器が弾ける方には取り組みやすい分野ですが、弾きながら歌うという同時作業が思ったより難しいので、早めに始めることが重要です。
今すぐやること:
- 課題曲2曲の楽譜を入手して毎日練習を始める
- 弾きながら歌えているか録音して確認する
- テンポは「子どもと一緒に歌える速さ」を意識する



ミスタッチより歌声とテンポの安定感が重視されます。完璧に弾こうとせず、止まらずに最後まで演奏することを目指してください。
🎨 造形を選ぶ方へ
お題は試験当日に発表されます。「保育士と子どもが○○をしている場面」という形式で出題されるため、あらかじめどんなお題が来ても描けるよう練習しておく必要があります。
今すぐやること:
- 45分以内に「子ども3名以上・保育士1名以上・背景あり・全体に着色」を描く練習を繰り返す
- 人物の基本パターン(正面・横向き・動きのある姿)を描けるようにする
- 色鉛筆の色数は豊富なものを用意し、塗り残しなく着色する練習をする



造形は「絵が上手かどうか」より「指定条件を全て満たしているか」が採点の基本です。条件を読み飛ばさないよう、本番でも最初に問題文を丁寧に確認する癖をつけましょう。
📖 言語を選ぶ方へ
以下の4つの昔話から1つを選んで、3分間・素話(本や道具を使わない)で語ります。
例)
- ももたろう
- おむすびころりん
- 3びきのこぶた
- 3びきのやぎのがらがらどん
今すぐやること:
- 1つのお話を選んで台本を作り、3分ぴったりに収まるよう内容を調整する
- 毎日声に出して練習する(スマホで録音して聞き返す)
- 子どもに語りかけるような表情・声のトーン・スピードを意識する



言語は台本を「覚える」より「身体に染み込ませる」ことが大事です。試験本番で頭が真っ白になっても、体が勝手に動くくらいまで反復練習しておくと安心です。
実技試験当日までのスケジュール感
| 時期 | やること |
|---|---|
| 今〜4月末 | 分野を決める・教材・楽譜・色鉛筆を準備する |
| 5月前半 | 基礎練習(音楽:毎日演奏/造形:人物・背景の基本/言語:台本を作る) |
| 5月後半 | 通し練習を開始・録音・録画で客観的に確認する |
| 6月前半(結果発表後) | 本番想定の練習を繰り返す |
| 6月20日頃〜 | 最終調整・体調管理を最優先 |
| 6月28日(日) | 実技試験本番 |
最後に:どんな結果でも、あなたの挑戦は終わっていない
保育士試験は一発合格する方より、2回受験して合格する方が最も多い試験です。 Resemom「今回で全部合格!」が理想でも、たとえ一部の科目が後期に持ち越しになったとしても、それは失敗じゃない。歩みが続いているということです。
私が保育士の資格を取ったのも、福祉の仕事をしながら独学で挑んだものです。国家試験というのは、「今この瞬間にどれだけ準備できたか」を問うものではなく、「諦めずにどれだけ向き合い続けたか」を問うものだと、複数の資格を取ってきた今は思います。
今夜はゆっくり休んでください。そして明日からまた、一歩ずつ進んでいきましょう。
今後の重要スケジュール(再掲)
| 日程 | 内容 |
|---|---|
| 2026年6月2日(火) | 正式解答発表・筆記試験結果通知(マイページ公開) |
| 2026年6月2日(火)〜 | 実技試験受験票の送付(全科目合格者のみ) |
| 2026年6月28日(日) | 実技試験 |
| 2026年7月29日(水) | 最終合否発表 |
| 2026年10月24日〜25日 | 後期筆記試験 |
| 2026年12月13日(日) | 後期実技試験 |
※この記事の情報は2026年4月19日時点のものです。正式な試験情報は全国保育士養成協議会の公式サイトでご確認ください。










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