この記事はこんな方におすすめ
- 令和8年保育士試験(前期)を受験して「社会福祉」に手こずった方
- 介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士の資格を持ちながら保育士を目指している方
- 福祉系の仕事から保育の世界へキャリアチェンジを考えている方
「社会福祉、難しくなかった?」令和8年前期試験の受験者の声
2026年4月18日・19日に実施された令和8年度前期保育士試験。筆記試験を終えた受験者からは、「社会福祉が例年より難しかった」という声が多く聞こえてきました。
SNS上でも「社会福祉が全然できなかった…」「理念問題が増えて、感覚で解けない問題ばかりだった」という書き込みが相次いでいました。
保育士試験を主管する四谷学院の講師も以前から指摘していたことですが、社会福祉は以前のように「なんとなく解ける」事例問題が減り、制度・理念の正確な理解が問われる問題が増えているのが近年の傾向です。
合格ラインは60点(100点満点)とシンプルですが、50〜55点で惜しくも落とされてしまう方が多いのが「社会福祉」という科目の特徴でもあります。
実は知らないと損!介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士は3科目免除
ここで知っておいていただきたいのが、「3福祉士の科目免除制度」です。
社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれかの資格をすでに持っている方は、保育士試験の筆記試験のうち3科目が自動的に免除されます。
免除される3科目
| 免除科目 | 通常の配点 |
|---|---|
| 社会福祉 | 100点満点 |
| 子ども家庭福祉 | 100点満点 |
| 社会的養護 | 50点満点(教育原理とセット) |
9科目ある筆記試験のうち、3科目が免除されるのは大きなアドバンテージです。特に、今回話題になった「社会福祉」がそのまま免除対象に入っています。
📌 根拠:全国保育士養成協議会「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士 資格所有者の免除について」
登録証のコピーを受験申請時に提出することで適用されます。
なぜこの3科目が免除されるの?
免除の理由は、社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれの資格も、保育士養成課程の「福祉職の基盤に関する科目」と学習内容が共通しているからです。
福祉系国家資格の養成過程では、社会保障制度・相談援助の基礎・児童福祉との連携といった知識を共通して学んでいます。そのため、保育士試験の「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」は「すでに習得済みの知識」として、試験が免除されるのです。
これは単なる「特典」ではなく、制度として根拠のある措置。厚生労働省が保育人材確保を推進するなかで、福祉系資格者がスムーズに保育士資格を取得できるよう整備されたものです(平成30年度試験より適用)。
私自身の経験:介護福祉士の免除に助けられました
たすここからは少し個人的な話になりますが、実は私も介護福祉士の資格を持っており、この免除制度のおかげで効率よく合格することができました。
介護の現場を経験してきた私にとって、社会福祉・子ども家庭福祉・社会的養護は「また1から勉強するのか…」と構えていた科目でした。ところが、介護福祉士の登録証を提出するだけでこの3科目がまるっと免除されると知ったときは、本当に驚きました。
残りの科目(保育の心理学、保育原理、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論、そして実技試験)に集中して勉強できたことで、勉強時間を大幅に短縮しながらも手ごたえある準備ができたと感じています。
「福祉の仕事をしてきたから、逆に保育士は遠い話だと思っていた」という方にこそ、この制度を知ってほしいと思います。
免除を受けるための手続き:申請は思ったよりシンプル
必要なもの
- 資格の登録証のコピー(社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれか)
- 通常の受験申請書類一式
受験申請時に登録証のコピーをアップロード(またはインターネット申請の場合は提出)するだけで申請は完了します。難しい書類は特に必要ありません。
⚠️ 注意点:旧姓での登録の場合
登録証と現在の姓が異なる場合(旧姓で登録している場合)は、旧姓と現姓の両方が記載された戸籍抄本等の原本も必要になります。該当する方は早めに準備しましょう。
さらに多くの科目を免除したい場合
3科目の自動免除に加えて、指定保育士養成施設で筆記試験に対応する教科目を修得した場合は、その他の科目も免除対象になります。
詳しくは卒業した学校(指定保育士養成施設)に確認するか、全国保育士養成協議会のホームページをチェックしてみてください。
よくある勘違い:「免除できない」資格は?
「保育に関わる仕事をしているから免除されるかも?」と思っている方へ、注意点をお伝えします。
以下の資格・経験では科目免除は受けられません:
- 看護師・准看護師
- 小学校教諭
- 子育て支援員
- 児童福祉施設での実務経験(受験資格の要件にはなりますが、免除の対象外)
免除の対象は、あくまで社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の3つの国家資格のみ(+幼稚園教諭免許は別途の免除あり)です。
令和8年後期試験に向けて:今から動くべき理由
令和8年度の後期試験は2026年10月24日(土)・25日(日)に予定されています。受験申請の締め切りは試験日の3〜4ヶ月前が目安で、7月ごろに締め切りとなる見込みです。
今回の前期試験で「社会福祉」が難しかったと感じた方、あるいは後期から受験を考えている福祉系資格者の方は、今のうちに免除申請の準備を始めておくことをおすすめします。
特に登録証の準備・旧姓の確認・施設への問い合わせなどは時間がかかる場合があるため、余裕を持ったスケジュールで動きましょう。
まとめ:持っている資格を最大限に活かして合格へ
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| 免除対象資格 | 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士のいずれか |
| 免除される科目 | 社会福祉・子ども家庭福祉・社会的養護の3科目 |
| 申請方法 | 受験申請時に登録証のコピーを提出するだけ |
| 令和8年後期試験日 | 2026年10月24日(土)・25日(日) |
保育士試験は全9科目すべてで60点以上を取らなければならない、決してやさしくない試験です。しかし、すでに福祉系国家資格をお持ちであれば、その資格は大きな武器になります。
「社会福祉が難しい」という声が広がっている今こそ、免除制度を知って有利に試験を進めてほしいと思います。
参考リンク:
この記事は2026年4月時点の情報をもとに作成しています。制度の詳細・最新情報は全国保育士養成協議会の公式ホームページでご確認ください。










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