第38回介護福祉士国家試験の合格基準・合格点まとめ【パート合格制度も徹底解説】

2026年1月25日(月)、第38回介護福祉士国家試験がありました。

※3/16日(月)合格点は64点でした!合格された方本当におめでとうございます!

受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。合格された方は心からおめでとうございます。惜しくも結果が届かなかった方も、今年からはじまったパート合格制度によって、次回へのアドバンテージが生まれるかもしれません。

この記事では、第38回介護福祉士国家試験の合格基準・合格点を整理したうえで、今年から導入されたパート合格制度の仕組みをわかりやすく解説します。私自身も第32回の受験経験者であり、現在は保育士・介護福祉士・柔道整復師の3つの国家資格を保有しています。制度変更についての率直な意見も交えながら書いていきます。

目次

第38回介護福祉士国家試験の基本情報

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項目内容
試験日2026年(令和8年)1月25日(日)
合格発表日2026年(令和8年)3月16日(月)14時〜
実施機関公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
試験形式筆記試験(実技試験は第37回より廃止)
配点125点満点(1問1点 × 125問)

合格基準・合格点

合格の2つの条件(ダブル基準)

介護福祉士国家試験の合格には、以下の2つの条件を同時に満たす必要があります。

⭐合格基準(第38回)

問題の総得点(125点満点)の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数(合格基準点)以上の得点
11の試験科目群すべてにおいて得点があること

「60%程度」という表現がポイントです。毎年、問題の難易度に応じて補正がかかるため、合格基準点は年度によって変動します。目安としては75点前後が例年のラインですが、難しい年は70点台前半になることもあります。

11科目群の足切りルール

いくら総得点が合格基準点を超えていても、以下の11科目群のうち1つでも0点があると不合格になります。

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科目群番号試験科目群
人間の尊厳と自立、介護の基本
社会の理解
人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
生活支援技術
こころとからだのしくみ
発達と老化の理解
認知症の理解
障害の理解
医療的ケア
介護過程
総合問題

苦手科目があっても「捨てること」はできません

「医療的ケア」や「介護過程」など出題数が少ない科目群でも、0点だと即アウトです。得意・不得意にかかわらず、すべての科目群から最低1点は取る意識が必要です。

【今年から導入】パート合格制度とは?

たす

第38回から、介護福祉士国家試験にパート合格制度が導入されました。試験全体がA・B・Cの3つのパートに分けられています。

A・B・Cパートの内訳

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パート含まれる試験科目群
A①人間の尊厳と自立・介護の基本 ②社会の理解
③人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術④生活支援技術
B⑤こころとからだのしくみ ⑥発達と老化の理解 ⑦認知症の理解
⑧障害の理解 ⑨医療的ケア
C⑩介護過程 ⑪総合問題

配点
A→60点
B→45点
C→20点

パート合格の仕組み

ℹ️パート合格が認められる条件

  • 全受験者の各パートの平均得点比率を用いて、全体の合格基準点を按分した点数以上を得点していること
  • かつ、そのパートを構成する試験科目群すべてで得点があること

つまり、総合で合格基準点に届かなくても、パートごとの基準を満たしていれば、そのパートは「合格」として認められるというしくみです。

パート合格の有効期限

📅有効期限のルール
パート合格は、合格した試験の翌々年まで有効です。

例:第38回(2026年)でBパートのみ合格 → 第39回・第40回ではBパートの受験が免除されます。最長2回の試験でA・B・Cすべてのパート合格を揃えることが可能です。

重要:第38回と第39回の違い

❗ここを誤解しないで!第38回での注意点

第38回(今回)は、パート合格制度の枠組みが整備された初年度です。しかし、公式の合格基準には次のように明記されています。

「(注意4)(1)②及び(2)については、第39回介護福祉士国家試験から適用する。

つまり今回の第38回では:

  • 全パートを受験したうえで従来通りの総合判定のみが行われる
  • 第38回の不合格者に対するパート別判定の本格適用は第39回から

第39回以降では、第38回での受験結果をもとにパート合格が認定され、免除を受けながら受験できるようになります。

過去の合格率推移

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回次実施年受験者数合格者数合格率
第35回2023年79,151人66,711人84.3%
第36回2024年74,595人61,747人82.8%
第37回2025年75,387人58,992人78.3%
第38回2026年78,469人54,987人70.1%

直近3年で見ると、第35回・36回は80%台という高い水準でしたが、第37回は78.3%と3年ぶりに80%を下回りました。合格率は問題の難易度によって毎年変動しますが、おおむね70〜85%の範囲で推移しています。

たす

パート合格制度ができたことで、「1回で全部合格しなくていい」という選択肢ができました。しかし、パート合格の有効期限は翌々年までだから、計画的に受験することが大切です。

引用:公益財団法人社会福祉振興・試験センター|第 38 回介護福祉士国家試験の合格発表について
https://www.sssc.or.jp/goukaku/keFc2hDuPnJiQ4j4t3GuDiLiFxnbLD/pdf/k_happyou.pdf

第32回を受験した私が思うこと

私は第32回介護福祉士国家試験(2020年1月実施)を受験し、合格しました。今とは違い実技試験もありました(実技試験は第37回より廃止)。時代の変化だなぁと感じることばかりです。

当時を振り返ると、一番きつかったのは「全科目で1点以上取らなければならない」というプレッシャーでした。特に医療的ケアや介護過程は、現場経験があってもなかなか手が動かない問題もあり、「総合点は大丈夫そうでも、どこかで0点になったらどうしよう」という不安が試験中ずっとつきまとっていました。

パート合格制度があれば、「今年はAとBを確実に取りに行って、Cは来年に持ち越す」という戦略が立てられたわけです。これは受験者にとって心理的なゆとりになると思います。

個人的には、人で不足の中、受験しやすくなることで介護福祉士を目指す人が増えるメリットもありますが、介護の質が担保されていくのか…正直不安なところもあります。

パート合格制度への問題提起

制度変更を歓迎しつつも、率直に疑問も感じています。

「60%で合格」という基準は変わらないのか?

介護福祉士は、人の命や尊厳に直結するケアを担う専門職です。国家試験の合格基準点が「60%程度」という低さで固定されていることに、私はずっと引っかかりを感じています。

パート合格制度によって受験しやすくなること自体は良いことです。でも、合格基準点のハードルを下げないまま「受験の機会を増やす」だけでは、上記でも書きましたが、本質的な介護人材の質の確保につながるかどうか、疑問が残ります。

今回私は第28回精神保健福祉士国家試験を受験し、見事合格、試験難易度は非常に難しいものでしたが、社会福祉国家試験とも合格率は非常に高いものとなりました。

SNSではこの結果に賛否両論出ており、合格した自分はいうのもあれですが、本当にこれで良かったのかモヤモヤが残っています。もちろん合格したのは嬉しいですが…

「苦手な科目群だけを後から補う」スタイルが広まった場合、試験勉強の体系的な学習が分断されるリスクもゼロではないと感じています。

もちろん「何度も挑戦できる」「諦めずに続けられる」という効果は大きい。ただ、制度の意図が「受験者の負担軽減」と「人材確保」のどちらに重心があるのかを、制度の受益者である私たちも意識しておく必要があると思います。

まとめ

✅第38回介護福祉士国家試験 まとめ

  • 合格基準点:125点満点の60%程度(難易度補正あり、目安75点前後)
  • 11科目群すべてで1点以上が必要(足切りあり)
  • パート合格制度が第38回から導入(A:60点、B:45点、C:20点)
  • パート合格の有効期限は翌々年まで
  • 不合格者へのパート判定の本格適用は第39回(2027年)から
  • 合格発表は2026年3月16日(月)14時〜

受験された皆さんが少しでも良い結果を得られることを心から願っています。もし残念な結果だった方も、パート合格制度が本格スタートする第39回に向けて、自分のペースで準備を進めていきましょう。

このブログ「ふくしのずんだ」では、3つの医療福祉系国家資格を持つたすが、試験対策から転職・キャリアまで幅広く情報を発信しています。ぜひ他の記事もご覧ください。

参考:介護福祉士国家試験 合格基準|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

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この記事を書いた人

保育士 介護福祉士 柔道整復師 精神保健福祉士(登録予定)
低収入から戦略的な転職で収入アップを実現。福祉の資格とキャリアを本音で発信しています。

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